キャンピングシェルを自作されている人たちが苦労されているポイントの一つに「窓やドアの防水」がありますよね!
窓やドアの開口部からの雨の侵入を防ぐために、バカ高いキャンピングカー用の窓やドアを付けたり、場違いな雰囲気に目をつぶって住宅用の窓やドアを付けたり…
完全に自作されている人たちはコンマミリ単位で微調整されたりと苦労されていると思います。
ろしなんての窓とドアは跳ね上げ式になっています。
跳ね上げ式にしている理由は大きく2つあって…
一つは開口部を全開にできることですね!
様々なキャンピングカーを見ていて、一番に思うことが窓が小さい、しかもその小さい窓の開口部の半分くらいしか開かない…
せっかく景色の良いところに行っても、小さな窓から覗くようにしか外を見れないのは、なんだかとっても悲しくないですか?
ということで、ろしなんてには大きくて全開にできる窓を付けたい!と思ったのですよ!
開口部を全開にできる一番簡単な窓は「跳ね上げ式」ってことで迷いなく跳ね上げ式の窓を採用しました。
そしてキャビンの側面の半分以上を占める大きな窓にしましたが、懸念が2つ…
一つはキャビンの強度、側面に大きな開口部を付けることで強度が下がるのではないかと、かなり議論しましたが、ろしなんてはパネル工法を採用しているので十分な強度を確保できるという結論になりました。
もう一つの懸念は、雨対策…
大きな開口部ということは、雨が入り放題っ!
なんてことが許されるはずもないので、万全の雨対策をとっていますが、なぜか工作精度はほとんど必要ないゆるゆるの設計になっています。
この窓枠の一番のポイントは窓のガラス枠の外に20〜30mm程度の鍔を付けたことです。
この鍔があることで、雨の侵入ルートがジグザグになり、侵入してくる過程で運動エネルギーを失って、ただの水滴になり大人しく外に流れ出していってくれるのです。
この鍔のおかげで窓枠と窓の間に数ミリ程度の隙間を設けていますが、それでも雨が室内に侵入してくることはほぼありません。
この数ミリの隙間は、侵入してきた雨粒に毛細管現象起こさせないで水滴にまとめる効果を狙っています。
走行時や暴風雨の時は屋根を下ろしていると思うので、その時は屋根が窓を覆っているので、相当な勢いで雨が当たっても雨が室内に侵入してくることは考えられません!
まぁ〜ボート用のハッチのように圧着しているわけではないので、水没とかには無抵抗だけど通常の雨程度なら全く問題ないので、自作派のみなさんもこんな作り方を検討されてみてどうです?
ろしなんての雨対策の効果は、先日の避難警報が出ていた時の豪雨の中で実証できました!
風がなければ、相当な雨でも窓やドアを解放しても室内が濡れることがないので、安心して雨の風情を楽しますよ!