ろしなんてのヒミツその一

ヒミツその一は風と雨
ろしなんてで一番目立つところにありながら誰にも気付かれない地味だけど奥深いヒミツ…
ろしなんての一番の特徴でもある電動ポップアップルーフですが、じっくり観察してもらえば気づくかもしれないけれど、ルーフのサイドパネルと天井パネルがツライチではなくサイドパネルが少し出っ張って付いています。
この段差、うぉず的に「風切り」って呼んでますが、もちろん正式名称ではありませぬ…
(まぁ〜わざわざ名付けているのだから、それなりの意味があるのですよ!)
この天井パネルが下がった分、室内高が低くなるしサイドパネルと天井パネルの接合が難しくなるのに、なぜこんな面倒な造形にしているかというと、それはズバリ風と雨なのです。
サイドパネルのちょっとの出っ張りは、レーシングカーなんかのウィングのサイドパネル的な機能を期待していて、ルーフの前面に当たった風がはね上げられてルーフに沿って流れることで、ダウンフォースを発生させて高速走行時の安定性を得ているのだけど、その時の風が横に逃げてダウンフォースを減らさないようにするのです!
あと飛行機の垂直尾翼的に直進安定性にも寄与していまする…
もう一つのヒミツは、降雨時にルーフに溜まった雨水が横に流れ落ちないように、雨どいの役目も担っています。
ルーフパネルは前に向かって少し下がっているので、ルーフに溜まった雨水は前方に向かって流れ、運転席の前面に流れ落ち、雨が止んだ後も雨水が溜まりにくくなっています。
また雨水が横に落ちないので、降雨時に運転席から乗り降りするときに、ルーフに溜まった雨がかからないんですよ!
特に量産型のワイドタイプなら、ルーフが車体から10cmちょっと出ていて庇のようになっているので、傘を開いたり閉じたりするときにも雨がかからず済みます。
まぁ〜ひとつ目の空力的な機能は、ろしなんてが空力が機能する速度域まで到達できるか…ですが(笑)
雨水に関してはホントに効果抜群ですよ!